胸椎圧迫骨折で2週間入院したときの話 1
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こんにちは。えるぞうです。
不慮の事故で背骨を骨折し、救急車で搬送され入院していました。
胸椎圧迫骨折の治療について調べてみても、婆さ…いや高齢の女性の症例ばかりで、あまり参考になるものがありませんでした。
(比較的)若年層の体験談として、どなたかの参考になればと思い、怪我と入院の経緯をまとめておきます。
骨折して救急搬送された経緯はこちら↓↓
さて、残念ながら入院が決まり、病室に入った時には日付が変わっていたため、入院した期間は13日、13泊13日です。
入院といっても、骨折して手術をしなければ基本的に治療はしません。
元通りになるための道筋をつけてくれて経過を診断するだけです。
(経過によっては手術など方針が変わることはありえます)
とはいえ、背骨を骨折した場合、重力に対して垂直の状態になることはできないので寝たきりです。
正確に言えば、コルセットなどの装具が出来上がるまでは起き上がることができません。
入院初日~三日目
とにかく痛いです。
骨折した患部が痛いというよりは全身の打ち身や傷が腫れてる感じです。
痛み止めを飲んでも痛いものは痛いです。
ただ、事故のショックは和らぎ、でも事故後のハイテンションでそこそこ元気なのです。
まずは現状を受け入れ、これからやらねばならないこと、あきらめなければならないことなどを考えてかなり混乱状態でした。
事故当日が金曜日で入院したのが土曜日だったため、救急診療のみで本来の整形外科の診察は三日後の月曜日になり、そこからでないと何も動かない感じでした。
起き上がれるのは30度まで、寝たきりでトイレにも行けません。
食事も不自由で、そもそも何が配膳されているのか見えない。
おかげで食欲皆無です。
救急で運ばれたため、点滴と心電図モニターがつながれていて、見た目からして重傷者そのものでした。
数回の採血があり、なんで骨折なのに血液検査が必要なのか尋ねたところ(えるぞうは注射が大キライ)、炎症反応などを見るためということでした。
日に3回バイタルを測りに来るのが入院っぽいなあと思ってました(笑)
4日目
この日は入院以来初めてシャンプーしてもらいましたー!!
まだ寝たきりなので、ベッドに寝たまま…
病院って、いろんなことできるもんなんですねー
こういう小さなことが入院生活では本当に嬉しいです。
その後、コルセットの業者さんがサイズを測りに来ました。
業者さんが来るのが週1回ということで、サイズを測り翌週に納品というのが通常の流れらしいです。
ということは、最低でも1週間は寝たきり(死)
この段階で、寝たきりによる悪影響でかなり体調が悪いです。
具体的には、食欲不振・頭痛・肩こり・膀胱炎(気味)などです。
特に頭痛がひどくて、これにはかなり苦しみました。
事故時に頭を強打した影響もあると思いますが、寝たきりの影響もあると思います。
寝たきりになると、重力の影響を受けにくくなるので血圧が上がるんですよ…
寝てるだけなんてラクだろくらいに思っていましたがとんでもないです。
寝たきりになると、いろんなところを蝕みます。
さてコルセットに話を戻すと、サイズを測って1週間後納品の予定がなんと今日中に持ってきてくれるとのこと!
GWに入ってしまうため翌週の納品ができないため急いでくれたとのことでした。
あと1週間寝たきりだったら、かなり衰弱してしまったと思われます。
(少なくとも確実に痩せる)
夕方にコルセットを納品してくれて、装着しその場で微調整してくれます。
事故後初めてベッドを起こして起き上がりました。
起き上がるというより座るという感じですが、ものすごく不思議な気がしました。
まだ何もできない状態ではありますが、何やら希望が湧いてきました(笑)
5日目
前日にコルセットが出来上がり、リハビリ等の社会復帰への道筋が見えてきました。
この段階ではレントゲンとCT検査で圧迫骨折が判明していましたが、骨の損傷は確認できたものの神経の損傷がないと診断されていないらしいです。
そのためにMRI検査が必要になります。
以前、ヘルニアの診断で受けたことありますが、あれってうるさくて長いんですよね~~~
検査の予約がいっぱい入ってしまっているらしく、なかなか予約を入れてもらえませんでした。
入院患者は外来と違って、空いた時に急に突っ込むらしいので、事前の連絡もなく予約がまわってきます。
というわけで、この日の朝にいきなりMRI検査です。
朝食前、痛み止めだけ飲んで検査に向かいます。
救急車で運び込まれたとき以来、初めて階下に降ります。
まだ打ち身等で身体中が痛くて、他の人に動かされるとものすごい痛い目に逢うのはわかっているので、自力で検査台に上がります。
検査は、やっぱうるさくて長くて結構怖いです…
30分弱というところでしょうか。
空腹時に薬だけ飲んだせいか気分が悪くなり、検査台から元のベッドに移った時には気持ち悪くて動けませんでした。
病室に戻り、少しだけ朝食をおなかに入れて休みます。
どうやらMRI検査で神経に損傷はなかったらしく(あったら手術かも)、起き上がってリハビリを開始します。
言うまでもなかろうと思い書きませんでしたが、病院のベッドはパラマウントベッドです。
自動で60度くらいまで起こしてくれます。
ベッドで座った状態になった後立ち上がるわけですが、背もたれから体を起こして自分の足で立つということがこんなに難しいと思いませんでした。
足は無傷なので立って歩くとことに支障はないはずなのに、当たり前にしていたことでも忘れてしまうものなんですね…
起き上がって車椅子に乗ります。
まだ自立歩行は不可なので、移動自体は車椅子ということになります。
ほんの数分起き上がっただけで気分が悪くなってしまいました。
ずっと横になったままの状態が続くと、起き上がっただけでこんなに負担なものだと恐ろしくなりました。
起立性貧血というらしいですが、起き上がって急に血圧が下がるということらしいです。
自分は元々低血圧で、通常上が100程度なのですが、寝たきり状態のときは120を超えていました。
急に20程度下がったものと思われます。
ただ、この日の夕方から(車椅子用ではありますが)トイレに行くことができました!
めちゃくちゃうれしいです!!(涙)
歯磨きも流し台まで行ってできました。
自分のことが自分でできる幸せっていつもは気づかないもんですよね。
でも、トイレに行ってついでに歯を磨いてきただけの短時間でやはり気分が悪くなってしまいました。
長くなってしまったので、次に続きます。