胸椎圧迫骨折で2週間入院したときの話 2
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こんにちは。えるぞうです。
不慮の事故で背骨を骨折し、救急車で搬送され入院した時の話の続き
前回までの経緯 ↓↓
6日目
何度でも言います。
もう1人でトイレに行けるのです!
まだ車椅子ではありますが…
朝、起きるとコルセットを装着してから身体を起こします。
病院のベッドはパラマウントベッドです。
最初の内はベッドの機能に頼って起きてましたが、当然自宅にはそんなものはありません。
自力で起き上がるための訓練も自主的に始めます。
血栓防止のキツイ靴下を履かなきゃダメで、これがなかなか難しくて看護師さんに手伝ってもらってました。
前日できなかったことを自力でできるようにしていく訓練も勝手にやります。
一刻も早くここから脱出するために。
この日から、リハビリの先生が来てリハビリを開始します。
と言っても、車椅子に乗ったまま筋トレみたいな感じです。
だいぶ気持ちは前向きになり自力でできることも増えつつあるのですが、起き上がっていることに身体が慣れていないためか、すぐに気分が悪くなってしまいます。
頭痛もまだ続いています。
起きている時間を増やしていけばどちらも改善されると思うものの、やはりすぐに回復するものではないですね…。
気分がすぐれないのもあり、相変わらず食欲が湧きません。
あんまり食べていないせいか動いていないせいか、まったくお通じもないのです…(マズイ)
7~8日目
怪我人は病人と違い、基本的には健康です。
緊急病棟に運び込まれたとはいえ、検査が一通り終わり状態も安定してくると誰も寄ってこなくなります。
年配の患者や急病人がおられる中、(比較的)若い怪我人などは放っておいてもノープロブレムなのでしょう。
それだけ順調と言えるのかもしれませんが。
まだ頭痛などがあり、起き上がることにも慣れていないとはいえ、回復してきたのを感じます。
早い話がヒマです。
入院当初は本当に具合が悪く、気分が悪いか昼間でもうとうとしている時間が長く、あまり退屈に思う余裕がありませんでした。
余裕が出てきて、なおかつ誰も来ないので、勝手なことをしたくなってきます。
とりあえず、こっそりひとりでトイレに行ってみました。
バレませんでした。
やはり、生活の中でもかなりプライベートな部分を他人と共有するというのは非常な苦痛です。
そして、朝、顔を洗いに行こうと思いつきました。
ヘンな話ですが、できないと思ってると当たり前のことを忘れてしまうものなんですね…
タオルで顔や体を拭いていましたが、洗いに行くという発想にならなかったのが不思議です。
リハビリの先生が来て、「調子はどうですか」とお訊きになったので「こっそりトイレ行ってきました」と答えました。
笑っていましたが、主治医である整形外科の先生の許可がなければいいとは言えないというお話だったので、「わかりました。バレないようにやります」と答えておきました。
何かあったら、看護師さんが困っちゃいますよね…
食事もベッドの上ではなく起き上がって食べられるようになり、多少食欲も戻ってきました。
9日目
こんなに長いこと入院するつもりはなかったのに…
すでに9日目です。
しかも、今日から整形外科病棟に移ります。(今までは救急病棟)
病室移すくらいなら退院させてくれ~~という希望は却下されました。
そして、火曜日に検査がいくつか入っているということなので、平成のウチに退院することは絶望的となりました。
さて、午後に整形外科病棟に移ります。
車椅子はお断りして(当たり前)、重いもの持てないので荷物だけ運んでもらいます。
今度は5人部屋のようです。
救急にも増して婆さ…いや、年配者が多いです。
整形外科の看護師さんは雰囲気違いますね~
なんかテキパキした感じ。
10日目~退院
整形外科病棟に移ったものの、すでに入院している意味すらわからないくらい普通に生活してました。
できないことと言ったら、まだ起き上がったままコルセットを外せないので、シャワーを浴びられないという程度でしょうか。
シャンプーは何度かしてもらいましたが、シャワーは不可なのです…
毎日、温タオルを持ってきてもらって自分で体拭いてました。
ドラマとかだと、看護師さんが体拭いてくれたりしますが、基本的に自分でできることは自分でやるらしいです。
(最初、どこまでやってくれるのかわからなくて往生した…)
まだこのフロア以外の単独移動は不可らしいです。
この病院の1階にドトールがあるのです。
とりあえず、勝手にドトール行ってきました。
エレベーターはナースステーション前にあるためマズイ。
別病棟のエレベーターから降りるか…と考えながら探索していたら階段があったのでそこから階下へ。
ドトールでコーヒータイムという解放感!
そこで保険関連などの書類を片付けて、別病棟のエレベーターから何食わぬ顔して病室へ帰還しました。
翌日、リハビリの先生に様子を訊かれて、また同様に勝手にドトール言った旨を正直に言いました。
と言うのも、治療なり退院なり、決められるのは主治医だけなのですが、如何せん忙しいのかほとんど接点がない。
そして、手のかからない患者のところには看護師寄ってこない。
どこかにアピールして主治医の先生に伝えてもらえないと、いつまでたっても退院できないのです!
ということにだんだん気づいてきました。
リハビリ室にも何度か通ってやりましたが、余裕なので必要ないかと。
とりあえずリハビリの先生に「退院させてくれなきゃピザ取っちゃうぞ」って言っておきました。
最後に、採血・レントゲン・脳内科(頭痛を心配されたため)の診察等があり、問題なさそうだったので、12日目にしてようやく退院が決定!!
翌13日目に退院しました。
その後、2週間後に外来診察、その次は1ヶ月後になります。
恐らく、ごく普通の経過でむしろ早いほうだったと思います。
コルセットを早く納品してもらえたのが本当にラッキーだったと思います。
やはり、2週間の入院は仕方がないようです。
医師も、2週間は入院するのが前提に思っているようでした。
本人からしてみれば、1日でも早く退院したい気持ちになるもんですよね~
参考までに、入院費用は13日間で16万円程度、コルセット代は別途6万円程度です。
入院費用は3割負担の金額で、高額部分は後日還付されます。
コルセット代は全額現金払いで、後日申請して保険部分が戻ってきます。
自分の医療費って、防ごうと思えばできるだけにバカバカしいです(涙)
犬の医者代は諦めつくんですが…
アホらしい話ですが、生まれて初めて入院して、入院生活や入院にかかる費用など勉強になりました。
やはり、やってみなければわからないもんですね~
どなたかの参考になれば幸いです。
いや、どなた様も不慮の事故には十分お気を付けください…
長文にお付き合いくださりありがとうございました。