犬の腸リンパ管拡張症(IBD) アルブミン値との闘い
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こんにちは。えるぞうです。
何度かご紹介してますが、えるぞうとは管理人の飼い犬の名前です。
管理人えるぞうはえるぞうのご主人さまです。
ホンモノのえるぞう(犬)は実は持病があります。
腸リンパ管拡張症によるタンパク漏出性腸症というやっかいな病気です。
この病気について簡単に説明しますと、タンパク質が腸などから漏れ出てしまい、結果として体を構成する栄養素が不足して超低栄養状態になります。
激しい下痢や貧血などを伴い、常に状態が安定せず、家族たる飼い主は常に病状に振り回されます。
そして、基本的には一生付き合っていかねばならない病気です。
えるぞうは2年半ほど前にこの厄介な病気にかかり、何度か余命宣告を受けながら、試行錯誤を繰り返して、なんとか寛解(完治ではなく症状が安定している状態が継続している)に至りました。
現在は、最低限の投薬と食餌療法です。
この病気は、何よりも食餌が重要です。
というのも、脂肪分が何よりの敵になってしまうからです。
一生、低脂肪の食餌ということになります。
症例でも低脂肪食の効果は証明されているようですが、えるぞうはほとんど食餌療法で生き延びたと言っても過言ではありません。
発病して半年ほどは毎週通院して血液検査をしなければなりませんでしたが、だんだんと病状が落ち着いてきて、現在は2ヶ月に1回通院しています。
今日は、2ヶ月ぶりの検査でした。
Abl(アルブミン値)は、2.6以上が正常値とされています。
半年後度前からじわじわと下がり、今回は2.3まで落ちてしまいました。
下痢をするなど何かあった場合、急に下がってしまう危険があります。
一般に、1.5以下になると腹水が溜まり危険な状態になります。
最も悪い時は1.0まで落ちたことがあるので、これくらいでももちろん信じられないくらいいい状態です。
しかし、あの最悪の状況を思い出すとやはり不安です。
えるぞうは4.4キロ程度の中肉中背のトイプードルです。
7歳のオスです。
現在は、3日に1度の投薬と低脂肪食の闘病生活です。
薬の方はステロイド剤(プレドニン)錠剤5mgの半分を飲ませています。
問題はやはり食餌の方で、療法食のドライフードと茹でたササミとサツマイモです。
療法用のドライフードもいろいろな種類がありますが、えるぞうに合ったのはロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)です。
ロイヤルカナン消化器サポートを1日に70グラム。
低脂肪食とは言え脂肪分が4%ほどあるので、この量が限界です。
食餌として足りない分をササミとイモで補っています。
補食分はジャガイモがセオリーなのですが、あまり好まないのでサツマイモを与えています。
低脂肪にこだわり、ドライフードを使わず、全て手作り食でがんばってる飼い主さんもおられるようです。
手作り食はたくさんの栄養素を網羅することが難しく、特にカルシウム不足が懸念されます。
(何もしていないのに骨折したという話を聞いたことがあります)
やはり、できれば少量であってもドライフードを与えるほうが栄養的には望ましいと思います。
話を戻すと、徐々にアルブミン値が下がっているということは、そろそろ何らかの方法を考えなければなりません。
まずやるべきことは食餌をさらに低脂肪にすることであり、手っ取り早いのはドライフードの比率を減らすことです。
1日当たり70グラム(35グラムを2回)与えていたドライフードを、1日当たり60グラム(30グラムを2回)に減らしてみようと思います。
病気になる前から食べることが大好きだったえるぞう。
ごはんを減らすのはかわいそうですが、この病気と付き合っていくには考え方を変えなければいけません。
「食べられない」のがかわいそうなのではなく、「病状が悪化する」ことを最もかわいそうだと思わなければ家族が苦しみます。とりあえず食餌の内容を変えてみて、いい結果が出ればいいなあと思います。
同じ病気で頑張っているワンちゃんと家族の皆さん、応援してます。