ミイラ展@国立科学博物館

スポンサーリンク

こんにちは。えるぞうです。

国立科学博物館で開催中の特別展「ミイラ」に行ってきました。

 

 

f:id:eruzou:20191122123141j:plain

 

 

国立科学初物館(以下科博)はハプスブルグ展開催中の国立西洋博物館の隣にあります。

熱いスポットですね~

 

金曜日は20時まで開館しているということで、えるぞうは会社帰りの18時過ぎ頃到着。

入り口でチケットを購入します。

平日15時以降ということで1,500円で入場できました~

「平日アフター3券」というらしいです(知らなかった)

通常の当日券は1,700円なので200円お得。

 

入場してエスカレーターで地下に降ります。

基本的に展示品の撮影は禁止ですが、撮影スポットはあります。

 

平日夜ということで、そこそこ混雑していますがゆっくりと展示を見られる程度です。

だいたい、人が全くいないところでミイラに囲まれるのはコワいです…

 

 

第1章は南北アメリカのミイラ。

個人的に目的はこのエリアでした。

このエリアの展示は保存状態がよく、生前の姿を実感できます。

 

突き当りに展示されていた女性と子供のミイラ。

女性の子供の下に隠れるように子供がいます。

(胸元にもう一体子供がいるのは後で置かれたようです)

彼女たちにどんな人生があったのだろう…とつい考えてしまいます。

展示されていたのは若くして亡くなった人が多い感じです。

 

自然にミイラになったわけではないけど無理に加工したわけではない。

気候風土にあった葬り方のように思えました。

チャチャポヤのミイラは様式化されていて、なおかつ自然な感じです。

柄のある布に包まれた屈葬で、盗掘ゆえか布から本体が露出しているものもありました。

編み込んだ髪の毛や指などが生々しく、彼らの人生を思わずにはいられません。

たまたまかもしれませんが、女性と子供が多かったように思います。

通常死ぬのは老人が多いはずですが、老人のミイラはあまり見ない気がします。

製作されていないのか、それとも保存状態がよくないのか。

想像ですが、展示には特徴がないのでしょう。

ミイラは特に珍しいものではないらしいのが意外な気がしました。

 

 

第2章は古代エジプト

こちらはやはりイメージが定着しているためか、特に衝撃はなく教科書をなぞるような気持ちで見学できました。

アメリカのそれとの違いと言えばやはり技術でしょう。

もちろんミイラという葬り方が適した気候だったということもあると思いますが、ミイラ作りが技術として確立されていたところがやはりスゴイ。

外科的な内蔵の処理や防腐処理など、研究を重ねた成果のように思えます。

 

f:id:eruzou:20191122123155j:plain

 

そしてこんなのも(笑)

見た目にこだわりがあったようで、形を整えることに熱心だったようです。

もちろん安置する入れ物や副葬品などもとにかく芸術的で素晴らしい。

 

個人的に感動したのが動物のミイラ。

猫や鳥などのミイラも展示されていました。

特にハヤブサのミイラは生前のままに美しいです。

さすがミイラ先進国エジプト!

 

 

第3章はヨーロッパです。

寡聞にしてヨーロッパのミイラというのは知りませんでした。

ここは何と言ってもウェーリンゲメン。

特別展のポスターイメージにもなっているあの2体です。

個人的に2体とも男性だったというのがけっこう衝撃でした(笑)

彼らはいかにして死を迎えたのか…

もう一つの衝撃は、ウェーリンゲメンは乾燥地帯ではなく湿地帯でミイラになったことです。

ミイラって乾かすものだと思ってました…

ヨーロッパは数は少ないけど印象的な展示だったと思います。

 

 

第4章はオセアニアと東アジアです。

このブースは…スイマセン思い出したくないです。

死や遺骸に対する思いやアプローチは地域によって違いがあることを理解しました。

そして、日本人は死者をミイラにするという発想に乏しい民族だということもよくわかりました。

我々日本人は意識せずとも神道の概念が根底にあるので、「死」は穢れであると認識していると思います。

日本の展示は個人的には死体にしか見えませんでした。

見るのもためらってしまうようなホラーレベルです。

年代が若い(江戸時代あたり)というのもあるとは思います。

あまりの後味の悪さに、再度南米エリアまで戻りました…

(個人の感想ですので不快に思われたらお許しください)

 

 

第2会場には科博が所有しているミイラと干し首の展示があります。

ツァンツァ(干し首)見られるなんて思わなかったーー

以前から実物を見てみたいと思っていてようやくご対面です。

でも、ツァンツァってミイラカテゴリーか??

 

そのあとでグッズ売り場があり、特別展は終了です。

グッズは惹かれるものはなかったなあ(残念)

 

特別展「ミイラ」。

興味はあるものの、正直どうだろう…と不安に思っていました。

行ってみてよかったです!

美術館・博物館に行くと今まで考えなかったことを考えるようになるし、考え方自体が変わることもあります。

そしていろんなことにはまり込む!

異文化コミュニケーションですね~

今回はインカ帝国にはまってきました(笑)

とりあえずこんなの購入。

ペルー行ってみたいなあ…

 

 

 

特別展「ミイラ」

公式サイトは→こちら 

 

会期:

2019年11月2日(土)〜2020年2月24日(月・休)

会場:

国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20

開館時間:

午前9時〜午後5時(金曜・土曜は午後8時まで)
11月3日(日・祝)午後8時まで
11月4日(月・休)午後6時まで

※入場は各閉館時刻の30分前まで

休館日:

月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
および12月28日(土)〜1月1日(水・祝)
ただし2月17日(月)は開館

問合せ:

03-5777-8600(ハローダイヤル)