月組公演 ミュージカル『チェ・ゲバラ』 再演熱望!!

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こんにちは。えるぞうです。

とっくに千秋楽を迎えてしまいましたが、月組公演『チェ・ゲバラ』観劇の感想です。

 

月組公演とは申せ、主演は専科の轟悠理事です。

そのためか、先に東京公演(日本青年館ホール)、後で大阪公演でした。

大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演の感想です。

 

梅芸メインホールの方は行ったことがありますが、ドラマシティは初めてです。

入り口が違うんですね~

900席弱の大きくないホールということで、エントランスを抜けるとロビーというほどのスペースもなくカフェがあります。

 

カフェスペースで公演パンフを入手。

売り場の後ろ側の壁にはVJAカードのポスターが!

明日海りお様がっ!!!

明日海りお様に見惚れつつ列に並ぶ幸せ(涙)

 

 

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パンフを入手し席に着きます。

席は後方列のセンターブロックの。

DSは初めて来ましたが、小さい箱だと見やすくていいですね~

 

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もう、最初のセットから泣ける…

宝塚らしいキラキラさも華やかさもなく、なんて直球。

ゲバラにはこういうのを求めてたのよ!!

期待が膨らみます。

 

汚職に満ちた20世紀半ばの南米。

資本主義の矛盾と労働者への搾取。

倦怠感と正義感。

 

重めのテーマがミュージカルで展開します。

若き日のエルネスト・ゲバラは、いいとこの坊ちゃんで理想化でまだ小奇麗です(笑)

髭もないし。

そして、フィデル・カストロとの出会い。

かなりコアなジャンルの意気投合にしてはやや唐突かな…という気が致しました。

(ミュージカルですから!)

 

 

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ここから先は展開が早くて、というか早く感じるほど素敵で素敵でどうしよう…

出会うべくして出会ったエルネストとフィデルはグランマ号でキューバへ。

もう、ホントにこんなことしてたと思うだけでも泣けます。

 

ハバナの反対側、シエラ・マエストラ山近くに上陸して政府軍に追い詰められる御一行。

離れ離れになる2人。

でも信じてるのよ。

 

なに、フィデルのあの楽観的とも言える意志の強さ!

敢えて記者に撮らせて公表した写真がまたカッコイイ。

この辺りからフィデル推しが加速していきます。

 

山ん中で再開するエルネストとフィデルがラヴいです。

ヤバいです…

 

シエラ・マエストラの前だったかサンタ・クララだったか失念しましたが、ゲリラ軍御一行様、客席を進軍(泣)

理事様ったら、絶対髭生えてるよあれ!

貼ってるの見えなかったもん。

あんな凄いゲバラ見たことないレベルです。

 

首都を奪還したあたりで第1幕終了。

こんなにあっという間に前半が終わって、後半が楽しみで仕方ない一本ものは初めてです!

あまりに幸せな気分なので、とりあえずカフェで一杯。

前述の明日海りお様を眺めつつビールを。

 

 

第2幕。

革命の成功の余韻は短かった。

国際的に不穏な空気が漂い始め、エルネストとフィデルの間にも隙間風が吹き始めます。

 

でも、仲違いしたわけじゃないのよ!

考え方が違っても相思相愛だし!!(違)

エルネストはあまりにも理想化で、フィデルは器が大きい政治家という感じです。

 

もうここからは涙なくしては見ていられない。

思い出すだけで泣けます。

苦悩しながらもキューバが生き残る道を模索するフィデル

地位も名誉も捨てて革命家として生きるエルネスト。

どちらも純粋過ぎて、なんでもっと楽に生きられないのかなあと思ってしまいます。

 

ゲバラの最期がね…

静かで切なくて泣けた。

理想家のまま何も持たないで死んでいったんだなあ。

エルネストの死を伝えられたフィデルも哀しい。

この2人の化学反応が今のキューバの礎なんですね…

 

 

宝塚を見て宝塚を楽しんでいるのに、どっぷり歴史に思いを馳せます。

宝塚がこの重たくて泥臭いテーマを題材にしたことに感動します。

宝塚ファンをやってて良かったと、心底から思いました。

 

贔屓目かもしれませんが、予定調和ではない拍手が多かったように感じました。

貸切公演はライトな観客が多いイメージですが、客席が真剣でした。

(もちろん日参しておられる熱心なファンも多いと思います)

 

轟理事主演に賛否はあろうかと思います。

しかし、やはり男役の中の男役だと実感しました。

はっきり言って声の調子はイマイチでしたが、あの存在感と男役芸は他の追随を許さないですね。

 

個人的にはフィデル役の風間柚乃ちゃんがとても良かったと思います!

100期生で理事に負けないあの存在感を示せるのは他にいないと思いました。

等身バランスも素晴らしいし、歌もなかなかいいです。

今後の活躍を期待します!

 

ミュージカル『チェ・ゲバラ』、素晴らしかったです!

題材に惹かれて観劇して、内容に関してそれほど期待してたわけじゃないのですが、いい意味で期待を裏切られました。

全くキラキラ感がなくて華やかでもなくて、泥臭くて狂暴で哀しい。

こんな宝塚もあってもいいよね。

 

是非、再演して欲しいです!

本公演でも全国ツアーでも、どこでも行きます!!

チェ・ゲバラ』再演熱望してます!!

 

 

余談ですが、この日の16:00公演には宙組トップコンビ他が観劇されていたようです。